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高田




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1.高田開府四百年の歴史

高田は1614(慶長19)年開府の城下町、で当時の「まちの形」が現在もほぼ残っていいます。歴代藩主は徳川親藩と譜代の大名(後半130年間は榊原家)が務め、加賀百万石の前田家と佐渡の金山を抑える役割があったそうです。

takadamap.png平城の城郭を関川とその蛇行痕跡の広い外堀が取り囲み、家中(武家地)と町人町がその三方を取り巻き、西部山麓には寺町寺院群が立ち並びます。これは典型的な城下町の構成で、町人町の旧町名からは、業種ごとの町割がしのばれます。

東西南北約2キロの中心街はメインの本町通り(北国街道)と大町、仲町の3本の通りが南北を貫き、北・東・南本町の端から加賀・奥州・北国の三街道につながります。通りには奥行きの長い「町家」と、半公共的な歩行路「雁木」が連続し、中心商店街はアーケードに変わりましたが、周辺は明治から大正、昭和の建物がモザイクのように並び、戦前の「軍都」として、また頸城三郡の中核都市として活況を呈した時代を物語っています。

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2.豪雪がはぐくむ互助精神
takada02.jpgこの街には総延長16.3kmの雁木(がんぎ)が維持されています。雁木とは道路沿いの家々が庇を伸ばして歩行者に通路を提供するもので、江戸時代前期から整備されてきました。日本海側の諸都市に見られましたが、明治以降は減少。しかし互助精神が形になったものとして、小学生の総合学習、街並景観、中心市街地整備のキーワードになっています。(国土交通省 手づくり郷土賞大賞 平成18年度)






3.家の真ん中に吹き抜け!

takada03.jpg街道沿いに並ぶ町家は、間口は狭いが奥行きが長く、平入り屋根の棟が高くなっています。「チャノマ」は3階分の吹き抜けで明かり窓からの光に浮かぶ梁組が見事です。表2階と裏2階をつなぐ渡り廊下や土間の通り庭にも、雪国の特色と知恵が見られます。昔のアトリウム建築ともいえ、蒸し暑い夏は涼しいですが、冬の寒さは太鼓判です!







4.現役最古級の映画館 高田世界館(明治44年築)

takada04.jpg高田には高田世界館という現役最古級の映画館があります。経済産業省の近代化産業遺産に認定された歴史ある建物です。当初は劇場として建てられ、大正5年から常設の映画館として現役で上映を続けてきました。平成21年よりNPO法人が運営し、映画上映と維持修繕事業を継続中です。レトロな館内に注目!

世界館 HP



5.「高田公園」と「寺町」

高田は日本三大夜桜と外堀に東洋一の蓮が咲きそろう場でもあります。野鳥や渡り鳥の宝庫で緑豊かな市街地のオアシスには、各主スポーツ施設と図書館もあり、広い芝生で遊び、著名な彫刻家のブロンズ像プロムナードを散策できます。博物館の隣には高田出身の日本画家、小林古径の旧宅(登録文化財)とアトリエが公開されています。小林古径邸の設計者は吉田吉田五十八です。
  寺町寺院群は城下町の西縁に配され、城郭に対して東面します。往時には130もの寺が集中し、現在も半数の67箇寺があり、全国有数の規模です。一帯の寺社林には草花が茂り、市街地の中に貴重な自然が残され、「松平忠輝が築城した高田城と寺町」として美しい日本の歴史的風土準100選に選定されています。

小林古径邸 HP
浄興寺(国有形重要文化財) HP
宇喜世(国登録有形文化財) HP


6.明治末のお洒落な洋館 旧師団長官舎(明治43年築、平成5年移築)

takada05.jpg陸軍第13師団の長官舎として建てられた木造2階建ての瀟洒な洋館です。1階は洋式の応接間、2階は和風の座敷となっています。(見学無料)不定期で室内楽、花展、茶会などが催されます。










月影の郷

2001年に閉校した浦川区月影小学校を宿泊施設にリノベーションしたものです。建築本体の改修から展示室に至るまで10年間、法政大学、早稲田大学、日本女子大学、横浜国立大学の学生が関わってきました。建築トークインではこの月影の里に宿泊し、交流の場となります。

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閉校した小学校を再生する

月影小学校再生計画(以下月影PJ)は2001 年に閉校した新潟県上越市浦川原村の月影小学校をリノベーションすることから始まったプロジェクトです。発端は法政大学の渡辺真理研究室が浦川原村(現上越市浦川原区)より依頼を受け、そこから1 つの大学で進めるのではなく、早稲田大学古谷誠章研究室、日本女子大学篠原聡子研究室、横浜国立大学北山亘研究室(現Y-GSA)と共同で進める体制をとることになりました。

2000 年、浦川原村から依頼を受け、小学校をどう転用していけばよいか、地元月影地区の方々とワークショップを行ない、「グリーンツーリズムと連携した宿泊施設」「地域の郷土料理や田舎体験の提供」が必要だという結論になりました。その後全国の廃校改修事例をリサーチし、これらをもとに設計やコンテンツの参考として進めていきました。

それからもWS を重ね、4 大学をシャッフルした設計チームを組み、それぞれが1 階部分、2 階部分、外装、浴室の担当に分かれて基本設計が行われました。その後実施設計を行ない、2004年10 月、工事着工。工事中も現場に半年間2 名の学生が常駐するほか、家具の設計制作、施設内の塗装作業などを学生がセルフビルドにて制作しました。そして2005 年4 月に宿泊体験施設とし「月影の郷」は竣工しました。

tukikage05.jpgファサードは冬には雪囲いにもなるルーバーを取り付け、1 階職員室はランチルームに、2階の一般教室や図工室はロフト付きのベッドルームに改修しています。3 階教室は既存のまま保存され、外部に浴室を新設ました。また、月影の郷はさまざまな「明り」をコンセプトにして計画されています。建築学生が継続的に関わる季節ごとの月影のファサード変化校舎の前面には杉で作られたルーバーを設置していますが、このルーバーは冬は雪囲いとなり、夏は日除けとなるようつくられています。季節に応じ、ルーバーの配置を工夫するのが、プロジェクトを引き継いだ後輩達の仕事です。毎年、夏・冬に備え、ルーバー交換に訪れることがプロジェクトの年中行事とりました。また、ルーバーに空けられた小さな丸い穴は、夜に灯りを漏れ出させ、校舎は昼と夜、季節で様々な表情を見せてくれます。この穴は灯りが漏れ出す以外にも竣工後の様々な利用メンテナンスに対応するように空けらたもので、その1 つにルーバーを利用して毎年夏に植栽をはじめとする外装計画が行なわれています。先輩たちによってドリルで空けられたルーバーの穴を伝い、2006 年にはゴーヤ、2008 年、2009 年にはアサガオと夕顔が実り、2007年には簾が設置されました。

そして2007 年から、地域が大切に保存してきた民具を未改修の3 階教室に展示する「民具展示計画」が始まります。地域の核であった小学校を再び地域に密着した機能を持つ施設に変えていきます。民具展示計画再び学校を地域へつなげる̶地域アーカイブでもある民具展示稲作地帯である月影地区ではかつてから多くの民具が使われ、中でも農機具に関しては多種多様の民具を利用していました。現在使われなくなった民具の一部は地域に寄贈され、この寄贈されたものを月影の郷3階に展示しようということで、民具展示計画が始まったのです。民具の知識をまったくもたないわれわれは民具ハード・ソフト両面を10 年という長期間で計画するハードとソフト両面を計画することが月影PJ の特徴としてあります。

2005 年にハード面の計画が一段落し、それ以降は月影の郷でどのような活動が可能かというソフト面の提案を行っています。月影の郷の運営自体は地元スタッフが行なっているが、施設を利用したさまざまな企画を学生が継続的に提案しています。

月影の郷 HP
月影リノベーション blog




浦川原

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浦川原は新潟県の南西に位置し、2005年に周辺14市町村の広域市町村合併により誕生し、上越市に編入しました。

気候
気候は、夏はやや多雨、多湿型であり、冬は北西の季節風が強く、全国有数の豪雪地帯です。

虫川の大杉
「千年杉」と呼ばれるこの大杉は、1200年を超えると推定される樹齢の持ち主。古くから神木として大切に守られ、昭和12年に国の天然記念物に指定されました。高さ 30m、枝張り最大25m、目通り(周囲)10.6m。

霧ケ岳温泉「ゆあみ」
入浴料500円の温泉です。トンネル工事で源泉が出たそうです。ここのコシヒカリアイスは一度食べてみる価値あり。とってもおいしいです。

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